それぞれの人生の課題
やっとお線香をあげてお参りさせて頂きました。
なかなか日程が合わず、行けずじまいだったのでホッとしております。
彼女はまだ39歳という若さでしたが、3人の幼い子供を残して亡くなりました。
ご家族は悲しみに暮れていることだろうと・・・
普通なら考えるところですが、全くそうではありませんでした。
目次
母の愛
息子の同級生のお母さんでしたが、闘病中と聞いたのは一年少し前。
その後みるみる痩せてしまいましたが、「30㎏になっちゃった~」と明るく話していた彼女。
かなりしんどそうには見えましたが、笑顔を絶やさなかった。
ただ、近い人にはできることができなくなる辛い胸の内を話していたようです。
亡くなる直前まで息子さんの試合や娘さんの発表会、アイドルのライブなどにも同行して、
安静にして寿命を延ばすことより、子供達に思い出をつくってあげることを優先していました。
なので、ライブの翌日に病状が悪化して、数日後は帰らぬ人に。
寝たきりになっても意識があるうちは、這ってキッチン迄行き、子供達のお弁当のお結びをにぎっていたそうです。
そこまでがんばって・・・今は安らかに天寿を全うされました。
闘病生活は5年ほどあり、その間にご主人も子供達も徐々に心の整理をつけながら、その時を待つという選択をすることができたそうです。
そのためか、ひどい落ち込みや後悔などはないというお話をしてくれました。
それでもきっと辛い夜もあれば、この後寂しさがこみあげてくることもあるかもしれません。
でも、それで人生を踏み外したり前に進めなくなったりすることは、このご家族にはないのだろうなと感じました。
なぜそれがわかるかというと、私にその経験があるからです。
私の経験
私も8歳の時に母を病気で亡くしました。
発覚してから半年というスピードで、誰一人として心の準備ができませんでした。
当時は、本人にも子供にも告知はしないという選択が当たり前の時代で、母は自分の病を知ることなく亡くなりました。
そのため、痛みと気力低下で子供のことを気遣う余裕がないように見えました。
母とはまともに話をすることなく、二度と会えなくなってしまいました。
やはり虚無感がすごかったですし、理解するのにかなり時間がかかったのを覚えています。
それでも子供のエネルギーというのはすごいもので、数日後には元気に学校に行けて、友達とも遊べるようになりました。
でも、大人は違いました。
祖父は一人娘が亡くなって死ぬまで立ち直れず毎日飲んだくれる日々。
父はやる気を失い、家業を疎かにして結果廃業することになりました。
その後父はかなり周りに迷惑をかけて、私達が失望する出来事が無数にありました!
本当に様々なすったもんだがありましたが汗
そんなお騒がせな父も12年ほど前に亡くなりました。
私の課題
私は今、家族も自分も健康で幸せです。
ですが考えることはとても多いんです。
そのひとつはお仕事の事です。
この企画を成功させるには?安定させるには?価値あるものを提供するには?
毎日そんなことを考えてトライ&エラーを繰り返しています汗
子供がスポーツをしているので、そのサポートとお仕事の両立も悩むところです。
失敗も多いですが学びの方が多くて、本当に充実した日々を送らせてもらっています。
若い時は自分の事ばかりの自己中人間だったのですが、
だからこそ現在の私の課題は、人を幸せにすること、だと思っています。
お仕事で出会った方をキレイにして幸せになって頂くことが私の人生の課題。
そして前述したように親の縁が薄かったので、私の子供達には同じ思いをさせないようにする、豊かな愛情を持って育てると決めています。
知人の彼女は、強く美しい母の愛を最後まで見せつくして逝くことがきっと人生の課題で、見事にそれをクリアされました。
だからこそ、残されたご家族に悲壮感はなく、清々しさすら感じられます。
こういう最期って本当に素晴らしいなあと思いました。
逆境万歳!の生き方
平坦な人生などなく、私達には必ず課題「ためされ事」が下りてきます。
逆境とも言います。
病気、介護、いじめ、不登校、お仕事、人間関係、夫婦関係、お金、、、、
人によって大小はありますが、それを精一杯取り組んでクリアしたときにワンステップ前進します。
逃げてしまうと、それはただの苦労となり死ぬまで恨み言を言うことになります。
そういう友人も知っています。
皆さんはどちらの人生を選びたいですか?
私は必ず、課題を真正面から受け止めてクリアする人生を選ぼう。
知人の彼女の美しい最期を見て、心からそう誓いました・・・
うまくいかなくても格好悪くても、真摯に取り組めばどんな形にせよ成果につながるのです。
逆境万歳!!!
そう言えたら最高ですね(^^)
最終的にはそこまで行きたいです(笑)
年齢を重ねるごとに、自分だけ幸せなのは幸せではないということが腑に落ちるようになりました。
お客様も、家族も、仲間も、友人も、自分を取り巻く全ての人が幸せじゃないと自分の幸せも半減するのですね。
とても学ぶことが多く年を取るのも悪くないな、と最近は感じています。
感謝を忘れずに過ごそうと思います。